2008年11月16日日曜日

羽毛ふとんのハナシ

羽毛ふとんの善し悪しの本当のことを
知りたい、という方が増えているような
気がします。

食品の偽装等が報道されない日がないくらい
の昨今、
皆様は、食品に対して神経質になっています。

こんな時代だからこそ、ふとんにも気をくばりたいものですね。

さて、その羽毛ふとんですが、羽毛そのものは、
皆さんご存知のように水鳥を飼育して羽毛を
採取します。

いわゆる羽毛は、天然の産物ですから、人工的に
つくることができず、規格化することが難しいのです。

しかし、現在、市販されている多くのものが、
3万円前後、もしくはそれ以下の安価な商品が
氾濫しています。

これは、羽毛の飼育期間が45日前後と短く、
中雛で食肉に供されるものが多く、羽毛そのものは
本来、ふとんに用いるには、不十分で、そのような
未熟羽毛は大変安価に取引されているのが現状です。
未熟羽毛では、本来の保温性を長年保つのが困難で
耐久性も乏しいのです。

では、羽毛ふとんに用いる成熟羽毛を採取するには、
飼育期間の長いものが、やはり保温性も優れ、
末長く愛用できる羽毛ふとんができるのです。
しかも、寒い冬の期間に飼育したものが良質な羽毛が
採取できるのです。

しかし、現在は、企業の論理で、安価で、大量にという点
に重点を置くと良質な羽毛ふとんは、大変、希少価値が
あるのです。

ちなみに成熟羽毛を採取するには、鳥種によって
違いますが、どのくらいの日数が必要か申し上げると
ダック(家鴨)・・・・75日以上
グース(がちょう)・・・・130日以上

話がむずかしくなりました。
要約すると、
安価な羽毛ふとんは、未熟羽毛が使用されており
保温性、耐久性に問題がある、ということです。

でも、未熟羽毛ばかり使った羽毛ふとんでも
新品の時見た目は、かさがあり、いかにも暖かそうに
しっかりふくらんでいます。

たっぷり飼育日数の長い羽毛は、毛足も長く保温性に
優れ、耐久性もあり、快適にご使用いただけます。
しかも、本当の良質の羽毛ふとんであれば、
余分に重ねて着なくても、1枚で、充分暖かいのです。

今回は、羽毛(原毛)のハナシだけでしたが
羽毛ふとんの善し悪しは、これだけでは
語りつくせません。

また、次回。続きをお楽しみに・・・

0 件のコメント: